仕事や日々の生活スポーツ等で起こる関節や筋肉の痛み・違和感を国家資格である
柔道整復師を取得した接骨院院長がわかりやすく説明。
体のどこかに【痛み】・【しびれ】・【違和感】があったりすると不安になります。それが、今まで経験したことないものならなおさらです。このホームページを見てその不安が少しでも和らいでもらえたら幸いです。
RICE療法とはRはRest(安静)・IはIcing(冷却)・CはCompression(圧迫)・EはElevation(挙上)の頭文字をとり名づけられたもので、足首の捻挫やぎっくり腰など急性(突然痛くなる)の症状の時この4つを炎症が完成する前に行うと予後良好(治りが早くなる)というものです。
安静は患部周辺の筋肉や関節が動くことによって血行がよくなり、出血や腫れを促進させることを防ぐために行います。特に最も発生率の高い前距腓靭帯損傷(足首の捻挫)は受傷しても少しの時間を置けば歩いたり、走ったりできるので注意が必要です。
冷却はあえて血行を悪くすることにより、内部の出血を抑える効果があります。急性の場合は一刻も早く冷却することが大切です。アイスパックや氷嚢 などを使い冷却を行います。夏は15分・冬は10分ほどが目安で再び熱感が現れたらまた冷やすを繰り返すといいでしょう。
圧迫は患部の腫れを完成前に食い止める効果があると同時に出血による血小板の止血作用の邪魔をさせない効果もあります。理想はテーピング を使い圧迫するのがベストです。
患部を心臓よりも高い位置に挙上することにより出血量を少なくする効果があります。脚などを受傷した場合はイスなどを使い自力で上げないようにすることが重要です。
RICE療法とは間逆で初期の処置として避けるべき問題となる要素をHARMfullといいます。Hは温熱(Heat)・Aは飲酒(Alcohol)・Rは運動(Running)・Mはマッサージ(Massage)の頭文字をとってつけられました。基本的には受傷後72時間たってから行いましょう。
受傷して72時間ほどたった回復時では治りを早くするために有効な手段ですが、早くから行いすぎると出血の増加や腫れをひどくさせたりすることになりかねません。
飲酒もアルコールによって体温を上げてしまうため避けたほうがいいでしょう。また、痛みを麻痺させてしまうこともあるため完全に治るまでは控えたほうがいいです。
ランニングに限らずすべての運動は炎症期(受傷後72時間以内)は体温を上げてしまうのでさらに炎症が強くなる可能性があります。
出血や腫れを増悪させる可能性があります。患部の血行がよくなるためです。やはり受傷後72時間たってから専門家が慎重に行なうべきです。
RICE療法を行いHARMの要素を避けて初期処置を行なってもなお、痛みが数日続くようであれば専門の医師に受診をしたほうがいいでしょう。